関東地方(かんとうちほう)とは、本州の東部に位置する日本の地方である。茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の1都6県から構成される。これに山梨県を加えた1都7県を首都圏と呼ぶ。
現代の関東地方が「関東」と呼称されるに至った経緯については、関東の項目を参照のこと。
日本最大の平野「関東平野」が中央に広がり、北西側は山岳地帯、東南側は太平洋に面する。関東の東部には房総半島(千葉県)、南部には三浦半島(神奈川県)が太平洋に突き出しており、房総半島と三浦半島の間に東京湾、三浦半島と真鶴半島の間に相模湾を形成する。また、地理的な一体性は薄いが伊豆諸島や小笠原諸島も東京都の管轄下にあるため、行政的には関東地方である。
最東端:千葉県銚子市
最西端:群馬県嬬恋村
最南端:千葉県南房総市
最北端:栃木県那須塩原市
上記市町村内に「最○端」が存在する。但し、伊豆諸島や小笠原諸島を加えると、最東端は東京都小笠原村の南鳥島、最西・最南端は同村の沖ノ鳥島。南鳥島は日本の最東端、沖ノ鳥島(無人島)は日本の最南端であるため、関東地方は日本の最東・最南端とも言える。
島嶼
伊豆諸島
小笠原諸島
自然地理
地質的には第四紀の沖積層や洪積層であり、植生は平野部やその周辺の標高約500~900mの低山には常緑広葉樹林が広がり、箱根で約900m、丹沢や高尾で約800m、奥多摩、奥武蔵や奥秩父で約700m、西上州や赤城、足尾山地や筑波山で約600m、北毛や那須の山地で約500mまで照葉樹が生えることができる。
また、常緑広葉樹林の上にはブナやシラカバ、ミズナラなどの落葉広葉樹林が広がる。しかし、千葉県は標高が低いため成立しない。茨城県には筑波山山頂周辺と、北部の山の一部にしか広がっていない。
また、落葉広葉樹林の上にはシラビソやダケカンバなどの針葉樹林が落葉広葉樹林の下限から約1100m高い標高から広がるが、千葉県はもちろん、茨城県や神奈川県にも標高が低いため成立しない。東京都には雲取山周辺の僅かな面積にしか広がっていない。
北端には帝釈山脈、高原山、那須連山、八溝山、三国山脈、西端には関東山地(奥秩父山塊もこの一部)などの山地がそびえて、各隣接地方へ繋がる。日本最大の平野である関東平野が広がり、塩那丘陵をはさんでその直ぐ北には那須岳山麓に広がる日本最大級の扇状地那須野が原、東側には上総台地を挟んで千葉県の海岸沿いには九十九里平野が広がる。千葉県南部は房総丘陵で、茨城県の霞ヶ浦周辺は常総台地や常陸台地になっている。群馬県や埼玉県秩父地方などは盆地になっている。荒川、江戸川などの各河川は東京湾へ注ぎ、鬼怒川、利根川(「坂東太郎」とも呼ばれた)は犬吠埼で太平洋へ注ぐ。
東京湾は、房総半島と三浦半島に囲まれ、千葉県の西側、東京都の一部と神奈川県の南側に面して、浦賀水道から太平洋に接する。沿岸部は工業地帯になっている。神奈川県の南側は相模湾・相模灘に、茨城県の沿岸は鹿島灘に面する。また、相模湾には、二回の関東地震の震源地となった相模トラフが通っているために、各地で地震対策にも力が入れられている。
最高地点は、栃木県日光市と群馬県片品村との境にある日光白根山(奥白根山)山頂。日本の都道府県の最高地点としては、八番目に高い。また、関東以北(関東・東北・北海道)の最高地点でもある。都道府県の最高地点は埼玉県が三宝山 (2483m)、東京都が雲取山(2017m)、神奈川県が蛭ヶ岳 (1673m)、茨城県が八溝山 (1022m)、千葉県が愛宕山(408m)である。千葉県の愛宕山は、各都道府県の最高峰の中では最も低い。
「首都圏」といわれる地方でありながら、自然環境に恵まれているといえる。自然公園面積の割合は、東京都が全国第二位、埼玉県が第四位、神奈川県が第十位である。
山地:三国山脈、足尾山地、帝釈山脈、大佐飛山地、八溝山地、関東山地、丹沢山地、房総丘陵
山:那須岳、大佐飛山、高原山、男体山、女峰山、日光白根山、榛名山、妙義山、赤城山、谷川岳、八溝山、加波山、筑波山、雲取山、甲武信ヶ岳、三宝山、高尾山、蛭ヶ岳、丹沢山
川:鬼怒川、小貝川、那珂川、箒川、久慈川、利根川、荒川、中川、多摩川、江戸川、酒匂川、相模川
瀑:湯滝、竜頭滝、華厳滝、袋田滝
湖沼:中禅寺湖、五十里湖、西浦(霞ヶ浦)、北浦(霞ヶ浦)、印旛沼、芦ノ湖
海浜:鹿島灘、九十九里浜、東京湾、相模湾(湘南)
国立公園:日光国立公園、尾瀬国立公園、秩父多摩甲斐国立公園、富士箱根伊豆国立公園、
国定公園:水郷筑波国定公園、南房総国定公園
気候
太平洋沿岸に位置するため、夏に雨が多く、冬に乾燥する太平洋側気候が見られる。沖合いは黒潮の通路となっている。但し、三国山脈南麓は日本海側気候となっている。それに併せて、茨城県(北部、鹿行地域)、千葉県(印旛を除く)、東京都(多摩地域を除く)、神奈川県(横浜・川崎、三浦半島、湘南、西湘)では海洋性気候、それ以外の地域は内陸性気候となっている。
やませにより、東海地方以西に比べて気温が大幅に下回ることがある。
栃木県、群馬県、埼玉県北部には、夕立による雷の発生が多い。
群馬県・栃木県の豪雪地帯では、日本海からの雪雲により、冬に降雪が多い。特に、群馬県片品村は関東地方唯一の特別豪雪地帯で冬の降雪が非常に多い。
冬は、南岸低気圧が通過する時に、雨や雪が降り易い。東京や水戸など沿岸平野部の降雪は、ドカ雪(湿り雪)か粉雪かの二つのパターンが多い。特徴として、南岸低気圧の時は湿り雪で、冬型の時は粉雪となる日が多い。但し、冬型で大雪となる地域は那須岳と三国山脈に近い北側の山間部に多く、南側にはない。例外的に寒冷低気圧の降雪もある。
ケッペンの気候区分では大半が温帯、標高の高い山は亜寒帯、火山列島・南鳥島・沖ノ鳥島は熱帯と3種類の気候が存在する。
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